堀川大樹/クマムシ博士の「最強生物」学講座―私が愛した生きものたち―
なんかもう色々と凄い本だった。
最初は、色々と人間では耐えられない環境で生きるミリ単位以下の虫の紹介だった。
しかしそれは徐々に変貌していき
最後には、虫の研究をする「博士」の生態を説明してた。
意味がわからない。
アホなのか。
読者はあくまで
「クマムシの生態」
とか
「極限状態で生きる生物の不思議」
とかを知りたいからこの本を手に取ったんだ。
著者が英語を覚えるためにジョジョの英語版を2冊くらい丸暗記しましたとかそんな話を知りたいんじゃねーんだよ。
これらの感想は全て褒め言葉である。
何が良いって
著者がどれほどクマムシに夢中か
生物に夢中か
自分の人生を楽しんでいるか
という情熱が、文面を通して温めに伝わってくるのが凄く良い。
真面目に勉強したいというなら
そもそも表紙に何やら謎のゆるキャラが鎮座している本など手に取るべきではない。
生物学というと何やら難しそうに聞こえるけども
こういう本があると、適度に好奇心が刺激されて
他にも色々と生物関連の本を読んでみたくなる。