馬鹿の独り言

物忘れの酷い俺のためだけのブログ

ヘンリー・ハズリット/世界一シンプルな経済学

 

日経BPクラシックス 世界一シンプルな経済学

日経BPクラシックス 世界一シンプルな経済学

 

 

経済学には、大きく分けて2つの派閥がある。

「小さい政府」

大きい政府

である。

意味内容については省略する。

この本は「小さい政府」を主張する奴らのバイブルであると見出しに書いてあったので

読んでみた。

 

ハッキリ言って、内容は全部与太話だった。

まず本の前書きにも書いてあるように、数値による実証や分析が全くない。

まぁそれは紙面を食うし読者も嫌になるだろうし、別にいい。

ただし

それにしては、数値を用いなくてはならないであろう部分まで断言しすぎている。

特に俺が気になったのは

「機械が雇用を奪うのか否か」

という点についてだ。

こういう類のシビアな問題について、断言してしまうのは些か早計ではないか。

 

著者のスタンスは、一貫してこうだ。

「雇用や財政ってのは流動的なんだよ。ほっといても、そのうち安定するわけ。そりゃそれで一部の産業がダメージ受けたり企業が潰れたりとかもするけどさ。でも全体で見れば結局差し引き変わらんのよ。だから政府は、市場に介入せずに最低限のことだけやってりゃ良いの。関税とかもダメ。潰れそうな大企業助けたりとかマジ切腹もんだから。税金も最低限で良いんだよ。OK?」

 

こういった主張を、あれこれと題材を変えて繰り返ししつこく述べている。

うーん

まぁ一理ある。

でも一理ないかも知れない。

この本だけではわからん。

でも考えるきっかけにはなる。

確かに、シンプル。