外山滋比古/知的創造のヒント
「ヒント」と銘打ってあるだけあって
直接ああしろこうしろ、ではなくて
俺はこうしてるけどどうよ
というスタンスだった。
現状の学校教育バッシングから始まって、なんだこのクソ親父はと思ったけど
後半になるにつれて、ダラダラと「知的創造」をするための鍵をばら撒くような
そんな本だった。
その殆どが、今までの著者の経験や歴史で起こった知的創造の瞬間を紹介していくスタイルで、正直ちょっと最後は飽きた。
この本は所謂「エッセイ」なので、内容にあまり纏まりが無い。
前後で違うことを言ってたりもする。
しかし著者の姿勢として一貫していたのが
「詰め込み教育ホントマジくたばれ。適度にゆとりを持ち、忘れて、頭を整理しなきゃアイデアは生まれない」
というものだった。
この点については、俺自身の今までの経験からも大いに同意するところである。
かつて俺が大学院生だった頃、行き詰った論文の次の文字が浮かんでくるのは
食事中とかゲームしてる時とかばかりだった。
詰め込み教育の是非はともかく
適度に忘れるというのは、精神を平行に保ち、瞑想を続けるためにも特に大事である。
まぁぶっちゃけ
「アイデアのつくり方」に書いてあることしか書いてなかったので、そっち読んだ方が良いと思う。俺は。
↓考える人のバイブル
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