馬鹿の独り言

物忘れの酷い俺のためだけのブログ

壱日千次/バブみネーター

バブみネーター (MF文庫J)

バブみネーター (MF文庫J)

 

 

男ってのは、みんな潜在的にマザコンだから…

某社営業部、係長の言葉

 

「バブみを感じてオギャりたい」

俺は今日(2017/9/26)、この言葉に初めて遭遇した。

こんな画期的な言葉があったのかと打ち震えると共に、最早己は現役のオタクではないのかと心で涙を流した。

上記のラノベの解説によると

バブみ:年下の女性に母性を感じること

オギャる:年下の女性に甘えること

を意味するらしい。年上の女性に母性を感じ甘える事について、本件の「バブみ」のような言葉は思い浮かばない。言うまでもなく当然ということなのか。年下という世間的には庇護すべき対象に自身を包み込む母性を感じ、オギャることは、確かに独自の単語を創出して表現しない限り伝わりにくいアンビバレントな性癖かもしれない。

この「バブみ」という単語、togetterの記録を見る限りでは、2016年には既にポピュラーな単語として認知されていたようだ。

togetter.com

この単語ができたのは恐らくかなり最近だが、この「バブみ」の歴史は長い。

まず真っ先に思い当たるのが「源氏物語」の紫の上である。

源氏物語 05 若紫

源氏物語 05 若紫

 

光源氏マラリアに罹って療養中、年上の初恋の女性(藤壺)によく似た10歳のロリ幼女(紫の上)におちんちんがビクビクしてしまう。その後、その幼女の後見人が亡くなって独り身になってしまったので、遂には光源氏が引き取って理想の女性に仕立て上げようと決心する。そもそも年上の初恋の女性というのが自分が幼い頃に亡くなった母親に似ているというので、話の流れとしては

母親

⬇︎

母親に似ている藤壺

⬇︎

母親に似ている藤壺に似ている紫の上

という世代を超えたマザコンなわけだけど、紫の上にバブみを感じているという点は間違い無い。「バブみを感じてオギャる」には性欲を含んでいいのかという点については、大いに議論の余地があるだろう。

次に思い当たるのが、赤い彗星のアレである。

f:id:terayuu:20170926083341j:plain

こいつの変態性を最も端的に表す有名なセリフがある。

ララァ・スンは、私の母になってくれるかもしれなかった女性だ

オタク諸氏にとっては、このシャア・アズナブルこそがバブみの原点といえるだろう。このラノベにおいても「九条ララァ」という名前のヒロインが出てくるが、お察しの通りである。

このように「バブみ」という概念自体は、既に遥か昔から存在していた。有史以来「年下の/女性に/母性を感じること」というセンテンスで表現されていたものが、21世紀の今、正にこの時「バブみ」という単語に結実したのである。なんという歴史の畝りなのか。人類にまた新たな叡智が刻まれたのだ。刻が見えるよ。

ラノベの中身についての感想は、特に書くようなことはない。普通に面白かったし、俺の理想の生活そのものだった。残業に入りかけていた仕事を我慢できずに無理やり切り上げ、本屋に寄り道。買って帰ってきて夕飯食べてからぶっ通しで読み続けて、最後まで読み切った。風呂で一息ついて色々考え、現在これを書いている。実に羨ましい内容だった。でも俺がこのラノベのような環境に置かれたら18禁は間違いないと思うので、やっぱどんな方向でも人間辞めた奴ってのは凄いんだなと思った。これが修羅なのかと。

ちなみに、俺はかなり甘えるタイプである。勉強しなきゃなとか本読まなきゃなとか筋トレしなきゃなとか思っていても、ベッドでゴロゴロしながら甘えているだけで3時間くらいは平気で過ぎる。俺にもオギャりの才能があるということか。しかしそうであるなら、まずはオギャる対象が欲しい。ロリ巨乳お姉ちゃんとか。いや、それではダメだ。オギャらせてもらうためには、まずは自分からオギャらなければ。己が変われば世界が変わる。それが天の道。

↓天の道をバブみ、総てをオギャる(シスコン)

S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーカブト ライダーフォーム