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馬鹿の独り言

物忘れの酷い俺のためだけのブログ

【雑記】アニメ「ハンドレッド」/敗北の運命と戦う天才軍師エミリア

雑記

幼馴染ヒロインは、常に敗北する運命にある。

そういうことになっている。

 

 

ゴールデンウィークだ。

昨月から始まった今季アニメもいよいよ皆様方、評価が分かれてきた頃だと思う。

今季アニメで俺が今のところ見ているのは「ジョジョ」「クロムクロ」「Re:ゼロから始める異世界生活」「ハイフリ」だ。

これらはまぁ言わずもがなといった感じ。普通に面白い。

しかし今季、俺の中で特に手に汗握り泡立ちまくっているアニメが1つある。

hundred-anime.jp

このアニメは、いわゆる「石鹸枠」と呼ばれるジャンルである。

石鹸枠とは (セッケンワクとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

俺は、基本的に石鹸枠は見ない。このアニメも、レコーダーの予約設定をする際にテレビ欄に載ってたからなんとなく録画してみただけだ。

1話を見て「なんだいつもの石鹸か」と思っていたし、2話くらいまで見て切ろうかと思っていた。しかし、2話を見て状況が一変した。

このアニメには、カエサル諸葛孔明も冷や汗を流すであろうほどの天才軍師がいたのだ。

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天才の名は「エミリア・ハーミット」。ヒロインである。

ハヤト(主人公)というダイヤモンドの塊を誰よりも先んじて篭絡すべく、「エミール・クロスフォード」という偽名を名乗って男装までして寮の同室を勝ち取るという傑物だ。

主人公とはアバンタイトルからも明らかなように、因縁浅からぬ幼馴染だ。

このアニメは、敗北の星の下にある幼馴染ヒロインが、その運命を打倒すべく姦計謀略の限りを尽くす仁義無き血風録である。

 

訓練された諸兄らに今更述べるまでもないと思うが

ここで一度、「石鹸枠」の流れを簡単に整理しておこう。

例)ハンドレッド1~2話、生徒会長のケース

①出会い

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②喧嘩

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ラッキースケベ

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④デレ

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こんな感じだ。上記の例では③以降は2話目に突入するため、実際には②よりも③が先に来ることが多い。

さて、この例をベースに、軍師エミリアが如何に傑出した人物かを述べていこう。

 

①出会い

石鹸枠におけるヒロインの選定は、ラッキースケベにて行われる。

通常は裸を見られたり着替えを見られたり、③のようにおっぱいを揉まれたりする。

この流れはスムーズに行われ、①を飛ばしていきなり③を済ませてから②に移行するというケースも少なくない。

特に最近ではその移行が早くなっており、アニメ1話開始早々から③で始まったりもする。その場合、ラッキースケベによりヒロイン選定が行われるまでの時間は3分にも満たないケースもある。

例)学戦都市アスタリスク第1話、2分30秒

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さて、軍師エミリアの場合はどうだったか。

彼女は主人公が学校に着いて早々、もみくちゃにされている中から主人公を拉致。そして

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所要時間は4分30秒。僅かに遅いが、一応肉体的な接触として認められるため、ヒロイン選定のフェーズに入ったと言える。

しかしこれはラッキースケベではない。意図的なスケベ。逆レ〇プにも等しい蛮行である。その上、脱いでない。着衣だ。こんなのはルーズすぎて、ヒロインとしては認められない。

これで良い。これこそが後の全てに対する布石であり、殲滅すべき他のヒロインに対する宣戦布告前の準備なのだ。戦争は、始まる前から既に始まっている。

 

②喧嘩

しない。

何故か。主人公がまだ誰にも発見されていないダイヤの塊であることを既に知っているからだ。

通常、物語開始時点では、ヒロインは主人公を対等な存在と思っていないケースが多い。上記例の生徒会長など典型的なケースだ。石鹸枠ヒロインはどいつもこいつも傑出した天才であることが多く、戦闘力が高い。俺たちにとっていえば学歴のようなものだ。

そのプライドから

1,値踏み 2,決闘 3,敗北or引き分け

というステップを踏まなければ、④デレのフェーズに入らないのだ。つまり通常では、③までは超高速で話が進むものの、④に移行するまでは一悶着ある。

しかし軍師エミリアは、そんな無駄はしない。彼女は過去の因縁から主人公の類稀な資質を既に知っているので、最初からデレている。最初から④だ。その上で、全てを逆算して組み立てているのだ。

他の石鹸枠ヒロインとは、そもそも質が違う人物であることがわかる。

 

ラッキースケベ

軍師エミリアは、ヒロイン選定に失敗したというのは先述の通りである。

アニメ1話後半、彼女はもう一度、意図的なスケベを引き起こす。

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これは、主人公が病床の妹をお見舞いに行って帰ってきたシーンである。

一見、偶然着替えに出くわしたラッキースケベに思える。

しかし

①鍵をかけていない

②いつ帰ってくるかわからないことを知っているのに、ドアから見える位置で着替えている

③脚を軽く上げて身体のラインが見えやすいポーズを取っている

④男装しているという設定なのに、恥ずかしくて取り乱し主人公に出て行けと責め立てる

などと言った要素から、どう考えてもこれはラッキースケベではないと判断せざるを得ない。彼女は意図的にこの事態を引き起こしたのだ。

では、彼女の目的はなんなのか。

それは「自分は男装した女の子である」ということを主人公に認識させることだったのではないだろうか。

そう考えると、最初にヒロイン選定の儀を敢えて失敗させたことにも納得がいく。あの時点で主人公は、軍師エミリアを男として認識していた筈である。そして後に着替えを見せることで「実は女だった」というカタルシスを叩き付けた。

こうすることで主人公は「そういやあの時抱き着かれたよな」と思い返すことになり、その柔らかい感触や甘い香りを思い出しておにんにんがびくんびくんしてしまうのだ。

更にその女の子本人が自分と同室であり、自分にデレデレであり、手を伸ばせば簡単に捕まえられる位置にいる。

もう駄目だね。俺だったらただでさえ哀愁漂うポークビッツが枯れすぎて芋虫みたいになっちゃうね。

そう、彼女は全てこの瞬間のために

「男装して裏工作してまで主人公と同室になる」

「石鹸枠における最重要イベント、ヒロイン選定の儀を一度失敗させる」

という大立ち回りを演じてきたのだ。

この手際には感服せざるを得ない。並みの細い神経では、こんな裏工作はできない。

まぁ彼女はどこぞの王女様らしいのでこのくらいは朝飯前なのかも知れないが、それでもこの大局観には敬服するしかない。

 

彼女の凄さは、ここに止まらない。リスクヘッジも芸術的な領域だ。

アニメでは、彼女の切り札「着替え見せスケベ」も失敗に終わってしまう。ラブコメの主人公は、時折非常に目が悪くなるのだ。

しかしエミリアは、これでも微動だにしない。寧ろ彼女の戦争はここから始まったと言っていい。

生徒会長の登場である。

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彼女は典型的な石鹸枠ヒロインであるため、ちやほやされている主人公の実力を認めようとせず、決闘により叩きのめそうとする。石鹸枠主人公にとっては股開きながらにじりよってくるようなものだ。ちょろすぎる。

しかしエミリアは、生徒会長との主人公争奪戦争に勝利しなければならない。

ここで彼女は

「まだ女の子とバレていない」

「主人公は、スペックは間違いないが実践経験が無く、自分の方が経験豊富」

「同室なので一緒に行動しても不信感を持たれず、質問には即時返答できる」

という立場を利用し、敵対者である生徒会長を会敵早々全力で蹂躙しようとする。

まず主人公に、兵器開発の天才的スペシャリストに会わせることで一級品の武器を融通する。

その後は主人公と、肉体接触も含む実戦形式のレクチャーをすることで総合的に奉仕する。

かつての武士にとって刀が1つのアイデンティティだったことを踏まえれば、日本出身の主人公にとって、彼女は正にお母さんとも言える立場をも獲得したのだ。

 

そしていよいよ生徒会長と主人公の決闘が始まったところで、1話は終わり。

例③のラッキースケベは、2話開始直後のアバンタイトルにて行われた。

ここにきて漸く本式の「ヒロイン選定の儀」が行われたのだ。

戦闘開始である。

ここで俺はピンと来た。1話は実は0話であり、軍師エミリアの戦争準備のためのエピソードだったのだ。本当の1話はここからなんだと。

 

生徒会長は主人公と引き分けた末に、3話にて共に敵を倒し

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こうなる。

エミリア自身もサベージとかいう謎生物との戦闘の影響で生徒会長に女であることがバレてしまい、同じ土俵に来てしまった。せっかくの同室という地の利も崩されてしまった。

戦略の時間は終わり、戦術の時間に移行したのだ。

手始めにジャブを仕込む手際も欠かさない。

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その上畳みかけるように

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その後は生徒会長も

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こうなってしまうため、軍師エミリアの策は今回は失敗してしまった。

目下の敵である生徒会長も、事あるごとに

「私のはじめてを・・・」

と顔赤らめてもじもじなんてするもんだから、単純な火力で言えば軍師エミリアよりも上なんじゃなかろうか。おっぱい的にも。

男は女の子のはじめてには弱い。おっぱいにも弱い。

 

いきなりハイパワーな生徒会長という敵が現れ、前途多難が予想される。群雄割拠のこの時代、生き残るには冷徹な戦略と溢れる情熱が必要だ。

頑張れエミリア、負けるなエミリア!

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